10月6日 (金曜日)に京都国立近代美術館で開催されるコンサートのご案内です。
この演奏会にはビュッフェ・クランポン契約アーティストでクラリネット奏者の中村真美さんが出演されます。
コンサート概要
ストラヴィンスキー「兵士の物語」から100年の時を経て、「浪人の物語」では、永遠のファウスト 神話とその結末を探求する。 果たして人間は、自身の魂を悪魔に売り払ってしまっているのだろうか?
会場: 京都国立近代美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町
日程: 10月6日(金)
会場: 19:15〜 コンサート.
17:00〜21:00 ビデオ・インスタレーション
入場無料
主催: アンスティチュ・フランセ関⻄
共催: 京都国立近代美術館
協賛: 株式会社 ビュッフェ・クランポン・ジャパン
*本公演は、ニュイ・ブランシュ KYOTO2017(白夜 祭)の公式プログラムです。
プログラム
N:So Kyoto(読み:エンソウキョウト)は、ニュイ・ブランシュ KYOTO2017(白夜祭/10月6日) にて、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」誕生100年を記念し、新制作した「兵士の物語」と、新 作「浪人の物語」を公演します。本作はセバスチャン・レゼー(脚本)、ヤニック・パジェ(作 曲)、アレクサンドル・モベール(映像)が集い創作した作品です。 公演は、アンスティチュ・フランセ関⻄、京都国立近代美術館、今年設立50周年を迎える管楽器総 合メーカーのビュッフェ・クランポン・ジャパンの協力により実現しました。
第1部:「兵士の物語」イーゴリ・ストラヴィンスキー/作曲、シャルル=フェルディナン・ラミュ/脚本
第2部:「浪人の物語」 ヤニック・パジェ作曲、セバスチャン・レゼー/脚本、アレ クサンドル・ モベール/映像
兵士の物語(ラミュ脚本)のあらすじ:若い兵士が故郷に戻る途中、悪魔に出会います。悪魔は魔法 の本と、兵士のヴァイオリンを交換しないかと持ちかけます。悪魔の誘いに乗った兵士は、社会的地 位、家族、許嫁など、大切なものを全て失ってしまいます。
浪人の物語を書いた背景には、ラミュの寓話執筆100年後に、物語に隠されたシンボルをもとに物 語の続きを想像したい、という創意がありました。悪魔はゲームに勝ち、味気なく矛盾した利益の幻 想に捕われた個人は、最も大切な夢を失う。一度悪魔が騙してゲームに勝ってしまえば、その話はす ぐに忘れ去られ、我々のハイスピードな消費社会が当たり前になってしまう。
浪人(仕え先のない侍)の物語は、侍の刀を欲しがる天狗と出会うまで、人生を選べず苦しんできた 日本の商人の物語です。商人は、ストレスと重責、苦労の連続する人生から逃れることと引き換え に、家族から受け継いだものをあっさりと捨ててしまいます。しかし天狗は、刀の象徴的な意味と、 商人の人生が持つ独自の価値について、商人に考えさせようとします。
演奏
ヴァイオリン:田野倉 雅秋, コントラバス:三井脩平, クラリネット:中村 真美, バスーン:スタ ン・ジャック (Stan Jack), トランペット:室 考治, トロンボーン:三窪 毅, 指揮/パーカッション:ヤニック・パジェ (Yannick Paget).
中村真美
大阪音楽大学卒業。パリ・エコールノルマル音楽院にて、クラリネットと室内楽の高等音楽家資格、仏国立ルュイユマルメゾン市音楽院、クレテイユ市音楽院(バスクラリネット科)を審査員全員一致の1位で卒業。1997年パリ国際UFAMコンクール1位受賞。フランス、イタリア、アフリカにて、室内楽、オーケストラの演奏活動を行った。また数少ないバスクラリネット奏者としても活躍し、バスクラリネットと電子音による新しいスタイルのCD、MAMINAの「Kamikaze」をフランスで録音しリリース。東京国際クラリネットフェスティバル、朝日新聞主催のアサコムコンサート、NHK-FMラジオ番組「名曲サイタル」などにも出演。国際交流演奏活動を行う団体「Amicaleアミカル」、クラリネットアンサンブル「中村真美&コピーヌとコパン」の企画、演奏も定期的に行っている。
教育者としてはフランスの音楽学校の教鞭を経て、現在大阪音楽大学で講師を務めている。クラリネットを本田耕一、安川和夫、ギィ・ドゥプリュ、フローラン・エオー、ミッシェル・アリニョン各氏に、バスクラリネットをフィリップ オリビエ・ドゥボー氏に師事。
セバスチャン・レゼー
犯罪小説や形而上小説を手掛けるフランス人作家。著書はガリマール社より出版されている 。ロック関連の書籍編集者としてそのキャリアをスタートし、自ら出版社「Camion Blanc」 も立ち上げた。音楽や、ロックバンド(The smith、Joy Division、 Nirvana、The Cure、 U2、Morissey、Noir désir など)についての著書多数。作家ではウィリアム・ バロウズ、フ ィリップ・K・ディック、三島由紀夫を好む。居合道と座禅を実践している。
アレクサンドル・モベール
ニューヨーク・フォト・フェスティヴァル、アルル国際写真フェスティヴァル、カッセル・ ドキュメンタリー・フィルム・アンド・ビデオ・フェスティヴァル、Access (s) – Electronic Cultures、Show OFF Paris、ローマ現代アート美術館、Foam写真美術館(アムステルダム) 、Tish Gallery(ニューヨー ク)、Ojo de Ajena Gallery(リマ)など、これまでに多数のギャラ リーや美術館、文化施設にて作品を発表している。日本ではMORI YU GALLERY、フラン スてではthe Galerie Escougnou-Cetraro(元 Gallery See studio)に所属。
ヤニック・パジェ
アーティストであると同時に並行して作曲家,指揮者のキャリアを積む。パリ国立コンセル ヴァトール及びロンドンロイヤルカレッジュで学ぶ。佐渡裕の招きにより来日。日本を拠点 にヨーロッパ、アジアのオーケストラを定期的に指揮(Lamoureux、HPAC、関西シティフ ィルハモニ–,堺シティオペラ、台北シンフォニー交響楽団etc.)2008年より大坂教育大オー ケストラ常任指揮者。 コンテンポラリーな創作活動も多数。作曲家としての活動はオーケストラの為の交響楽、室 内楽、オペラから、映画音楽、演劇などの分野までと幅広い。音楽に対する自由で開かれた ヴィジョンを持ち、コンテンポラリー・アートの分野でも、作曲家およひび演奏家として、 多数のプロジェクトを率いる。又彼の作品はしばしばフランス、アメリカのラジオ番組で放 送される 。
サガール・パテル
京都在住のフリーランス・プログラマー/デザイナー。インタラクティヴでイマーシヴなデジ タル・コンテンツを専門とする。通常のデジタル・ディスプレイから、様々な物体の表面や 素材への照射、プロジェクション・マッピング、VRの他、独特のヴィジュアルを創り出すた めに複数の媒体をミックスする など、用いる媒体の選択は多岐にわたる。その作品は、様々 な種類の反応性のインプット(サウンド、様々なセンサー)を組み合わせることによって、 魅惑的なヴァーチャル・ワールドを生み出すことを目指している。これまでに、ウォルト・ ディズニー・イマジニアリング、ソニー・クリエイティブ・センター、ユニバーサル・スタ ジオ・ジャパンなどのクライアントのための作品を手掛けている。
主催・共催・協賛
主催:アンスティチュ・フランセ関西 Institut français du Japon – Kansai
共催:京都国立近代美術館 The National Museum of Modern Art, Kyoto
協賛:株式会社ビュッフェ・クランポン・ジャパン Bu et Crampon Japan
本公演は、ニュイ・ブランシュ KYOTO 2017 の公式プログラムです
This program is an o cial program of NBK 2017