【備えあれば患いなし】楽器保険の知識をわかりやすくお伝えします

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今回は「楽器が落下して壊れてしまった場合」や「盗難された場合」に備える楽器保険についてまとめます。

高価な楽器をお使いの方はぜひ皆様ご参考下さい。

楽器保険の必要性

楽器奏者の皆様、いくらぐらいの楽器を使っていますか?

例えばクラリネットの場合だとR13で40万円弱、フェスティバルで60万円ぐらい、トスカだと80万円ぐらいですよね。特にクランポンのグリーンラインが落下したら有田焼並みに美しく割れます。他にもA管B♭管セットで盗難などは洒落にならない事態です。高価な特殊管も同じく。

フルートやヴァイオリンなんかは目が飛び出るような高価な楽器もよくありますね。

もし万が一・・・

  • 楽器庫に置いていたら盗難された
  • 街を歩いていたらひったくられた
  • 手が滑って落下し下管が割れて修理代数十万
  • 交通事故に巻き込まれて大破した
  • 火災に巻き込まれて灰になった

何かあっても数十万~数百万のお金がポンと払えるスーパースター奏者なら大丈夫だと思いますが、普通の人はいきなり大金が必要になっても準備するのは大変ですよね。

楽器保険は、盗難された場合や全損の場合は同じ楽器を買いなおす為のお金、修理で済む場合はその修理代を保険金として受け取れます。

後で書く、新価と時価の項目もしっかりお読みください。(契約内容により異なりますので十分ご確認ください)

楽器保険の加入率

ここ1週間ぐらいでお会いした奏者74人にアンケートを取りました。

楽器保険に加入していると答えたのは74人中3人でした。そもそも74人にしか聞いていませんのでもっと大勢にアンケートを取れば結果は多少ズレるかも知れませんが、大体こんなものではないかと思います。

ちなみに高価な弦楽器やグランドピアノはこれより加入率が高い傾向にあります。

楽器保険のニーズは?

同じく管楽器奏者に聞きました。

加入している人は極わずかですが、興味がある人はとっても多いです。

そもそも楽器保険とは?

実は保険会社の中で明確に「楽器保険」という保険商品があるわけではありません。

「動産総合保険」を楽器にかける場合や、「家財保険」を楽器の破損や盗難にも備えれるような契約内容でかける事を通称で「楽器保険」と言います。

「動産総合保険」と「家財保険」について解説します。

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動産総合保険

楽器に保険をかけたいと保険屋さんに伝えて通常提案される保険がこの「動産総合保険」です。

契約者の希望する動産(今回は楽器)に対してかける保険の事を指します。ではどのような場合に保険金の支払い対象になるのか確認してみましょう。

この保険は、保険の対象(保険の目的)である動産を保管中および付随 する運送中の偶然な事故による損害からお守りする保険です。お支払い の対象となる主な事故は次のとおりです。

*損保ジャパン日本興亜動産総合保険パンフレット平成29年2月改訂より引用

つまり落下による破損や盗難も当然カバーできますので安心ですね。

動産総合保険の保険料は?

保険会社によっても異なりますが、年間保険料が保険の対象にする楽器の時価額の1.1%ぐらいの保険会社が多いでしょう。

つまり、50万円の楽器だと年間保険料は5,500円、100万円の楽器だと年間保険料は11,000円ぐらいとなります。

当然ですが、保険会社や楽器の使用状況、その他契約内容などによって異なります。上記保険料はあくまでもおおよその目安でお考えください。

動産総合保険では無く、家財保険で楽器を補償するには?

いまお住まいのご自宅で火災保険に加入している人は多いと思います。

火災保険と一口に言っても色々な種類があります。大きな骨組みとして、「建物にかける」のか「家財にかける」のか、もしくは両方にかけるのか。

今回説明する「家財保険で楽器を担保したい」という場合は、当然「家財」に火災保険をかける事を意味します。家財保険の補償対象を確認してみます。

「すまいや家財の保険は、火災になったときのことを考えておけば良いのではないですか?」 いいえ、それだけでは十分とはいえません。 すまいを取り巻くリスクは、火災以外にもたくさんあります。

三井住友海上火災保険GKすまいの保険パンフレット2017年1月以降始期用から引用

ご覧の通り「家財保険」でも「動産総合保険」と同じようにほぼオールリスクで補償されます。

契約内容によっては上記表の盗難や破損汚損が担保されていない事もあります

保険料節約の為に火災と風災のみを補償対象としている契約も沢山ありますのでしっかり確認されてください。

家財保険で楽器を担保する場合に気を付ける事

通常、火災保険の「家財」という保険は、契約の建物内での家財の損害を補償する保険契約です。ですから単純に家財保険をかけているだけでは、外出時に持ち出している家財の破損や盗難は補償されないという事です。

そこを補うために、特約として家財が自宅外にある時も補償されるように追加してもらう必要があります。

例えば、三井住友海上火災保険の場合だと家財保険の特約で「自宅外家財特約」という項目があります。

家財保険にこの特約を付帯している場合は、自宅外にある家財も自宅内と同じ内容で補償されます。当然に楽器は家財なので支払い対象となります。保険会社により特約の名称は異なりますので各自ご確認ください。

このような自宅外でのトラブルを補償する特約自体の設定が無い保険会社もあります。但し、この家財保険の特約の場合は動産総合保険と違い、あくまでも家財保険を自宅外でも適用するという特約です。

また、自宅外での事故の場合は家財保険の基本的な上限金額にかかわらず最高100万円までしか補償されない等の条件が付いている事も多々あります。

家財保険の保険料は?

家財保険の保険料は、家財にいくらの保険金をかけるのかによって異なります。例えば、家財100万円+自宅外家財100万円の場合の年間保険料目安はおよそ1万円前後が一般的です。(建物の構造、面積、都道府県、保険会社により異なる)

長期契約の場合破損を補償対象としていない場合もありますので十分ご確認ください。

新価と時価について

  • 新価(再調達価格)とは・・・いま同じ物を新品で買うといくらなのか
  • 時価とは・・・損害を受けた物が中古市場で流通したらいくらだったのか

新価と時価では補償額に大きな差が出ます。

ちなみに、

  • 動産総合保険の場合、時価額での補償となっている契約が多い(特約を付帯して新価での補償になっている契約もあります)
  • 家財保険の場合、最近は新価(再調達価格)での補償となっている契約が多い

それぞれ契約内容や保険会社、特約等より異なりますのでご確認ください。

紛失と盗難について

例え盗難を補償される保険に加入していたとしても紛失の場合は補償されません。

保険会社が盗難と紛失をどうやって区別するかというと、警察に届け出て盗難として受理してもらえるかどうかです。例えば「電車で金網に楽器を置いて居眠りして目覚めたら楽器が無かった場合」などは、警察が紛失と判断して盗難届を受理してくれない場合もあります。

紛失と盗難の違いは、警察が盗難届を受理してくれるかどうか。と覚えておきましょう。盗難での保険金請求には警察の盗難届受理番号が必要です。

楽器保険まとめ

基本的には100万円の楽器なら年間1万円程度、300万の楽器なら年間万円程度で加入できるので高価な楽器を所有されている方はかけるべきだと思います。

楽器に保険をかける場合、「動産総合保険」でかける事がこれまでは一般的でした。しかし最近は楽器以外の家財も補償されるので使いやすいという理由で先ほどご説明した「家財保険」に自宅外での損害も補償できる特約を追加して楽器保険として契約する事も増えているようです。

すでに自宅が「家財保険」に加入している場合はその契約に「自宅外での事故の補償も出来るように」追加するだけでOKな場合もあります。その際は盗難や破損が担保されているのか、保険金額は適正であるか、くれぐれもご確認ください。

保険屋さんにそれぞれのメリット・デメリットを聞いてしっかり判断して契約しましょう。契約に際しては、契約条件・補償内容をくれぐれもしっかり確認の上契約されてください。

*この記事は保険契約の募集関連行為、斡旋や推奨ではありません

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